VAIO PCG-SR9M/K のバッテリーセル交換

VAIO PCG-SR9M/K のバッテリー PCGA-BP2S (11.1V 3600mAh) を分解して、 内部のバッテリーセルを交換することでバッテリーを修理します。
ケースに収まるように組み立てるのが難しく、難易度はかなり高いです。

はじめに

「お約束」であらかじめお断りしておきますが、このような改造を行うと メーカ保証が受けられなくなるであろうだけではなく、 発熱や液漏れ、発火の危険があることをご承知ください。 実際にバッテリーを改造される場合、生ずる結果はすべて自己責任となります。 うるさいことをうだうだと書くのもだるいので、 これだけ書いて理解できない者は素直に純正バッテリーでも買いなさい。

分解


矢印(赤)の位置に特殊ネジがあります。シールでふさがれているので、 カッターなどでシールをはがすとネジが現れます。 これを開けるにはT-6のトルクスドライバーが必要です。 シールは最後に元通りに張り付けるために保存しておきます。

外ケースは2つのパーツで構成されています。 写真で表になっている側半分の方にツメがついていて、 裏側半分にはツメ受けがついています。 ケースは接着はされていないようですが、かなり固いです。 コネクタ側と両サイドは開けやすいですが、写真で上の背側はかなり手強いです。


これは開けたところのツメ受けの背側からの写真ですが、 この溝にツメ側のケースが入ってしっかり固定されています。 うまく開けないと写真のように割ってしまうことになります(笑。 最後にふたをするときにツメは生きていた方がいいのでうまく開けましょう。 たぶん、ツメ側のケースに外向きに力をかけながら開けるのがいいと思います。


開けるとこのようになっていました(厳密にはこれはセル交換後の写真です)。 18650サイズのリチウムイオン電池セルが2本並列の3本直列になっています。 つまり1本は 3.7V 1800mAh ということになります。
電池と制御基板はそれぞれ金属板の溶接で配線されていて、 電池は強力両面テープでケースに固定されています。
写真のように、制御基板からはフレキシブル基板で温度センサーが出ていて、 電池にテープではりつけてあります。この付け根は接着されていますので、 ボンドに切り込みをいれるなどして、制御基板と一緒にはずせるように しておきます。
私は元の電池はどうなってもよかったので、端子についている金属板を適当に 切断して、電池の被服をはがして取り出しました。 制御基板から出ている端子は長めに残しておくことをお勧めします。

交換する電池の準備

私は現品.comで購入しましたが、 運がいいことに元々載っていたものとまったく同じ電池を 手に入れることができました。 分解するときは溶接されている金属板を長めに残しておきましょう。

半田付け


これが一番の難関です。 金属板が溶接できる人は問題ないかもしれませんが、 ここではがんばって半田付けする方法を紹介します。
大前提ですが、半田付けはパワーのある半田ごてで短時間で行います。 被服もいやですが、もし極間の絶縁を溶かしたりすると大変なことになると思います。
もともと電池間にはほとんど隙間がなかったことを思い出してください。 つまり、それ以上の長さになってしまうとケースには収まらないわけで、 単純に端子の中央に半田付けしてしまうとまずうまくいきません。 そこで写真のように、電池の外側のアールの部分に電線を這わせて通し、 電池には、残しておいた金属板に電池の外側で半田付けします。 余計な金属板は半田付け後に切り落としましょう。 とにかく空間のある部分で半田付けすることが重要です。

組み立て


電池の縁で配線をしたので、ケースのセパレータに干渉します。 そこでケースのセパレータを切断します。 たぶん強度が少し落ちるくらいでしょう。
うまくできていれば、この状態でケースを閉めることができるはずです。 できるだけ無理なく閉まるように必要なら配線位置などを調整してください。 電池に無理な力が加わるのは怖いです。 ケースは薄いので若干ふくらむかもしれませんが、 若干ならばVAIO本体に問題なく装着できます。
ツメを破壊しなかった人はなにもせず元通りに閉じられるとおもいます。 私はもう1回載せかえることはないだろうということで、ツメの位置に接着剤を うってから閉めました。 ねじをしめてシールをはりなおせば完成です。

結果

外した電池ですが、6本のうち1本の電圧がありませんでしたので放電時間の異常な減少の原因はそれかと。 とりあえず充電も問題なく、異常な発熱もなく動いています。

参考



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